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第8回 Vn Solo

さあ今回で第2回演奏会 最後のインタビュー企画です。最後にふさわしくオープニング曲,サブ曲のヴァイオリンソロのお二人にお願いしました。ソロの楽器がこんなにある演奏会もそうないかも?

オルガン付きというビッグタイトルに目がいきがちですが,サン=サーンスの別の顔が見られるこの2曲にも是非注目してみてください。


Op Vn Solo 小栗敬史

1.トラオムの印象

容易ではないことに果敢に挑んでいくオーケストラだと思います。「簡単ではないが無理ではない」ことを達成するために全力を出す若々しさが我々の魅力の一つかなと手前味噌ながら実感しています。

 

2.プログラムの曲の中で好きな場面

死の舞踏は夕方の日没のシーンから始まり死神がヴァイオリンを演奏し、楽しそうにガイコツが踊っているシーンやコウモリが空を飛び回っているシーンを経て、最後にはニワトリが鳴いて夜が明けるというストーリーの曲です。

私は特にコウモリがかわいらしく闇夜を飛び回っている場面が好きです。

 

3.お客さんに見てもらいたいところ

コンサートマスターはスコルダトゥーラと呼ばれる最高弦のE線を半音下げた調弦でソロを演奏します。普通の調弦とは異なる妖しい音色に耳を傾けて頂けたらと思います。


Sub Vn Solo 三好孝市

1.トラオムの印象

前回聞かせていただきました。

音楽の原点である『自分達で考える』『自分で表現する』という流れがあるオケだなあと思います。

これからも、皆さんがまたどんどん知識や力、経験をつけていき、そこでも引き続きずっと先まで『自分達で、、、』高いものを求められるといいですね。

 

2.プログラムの曲の中で一番好きな場面

みなさん、交響曲のことを書く人が多いと思いますので、自分の弾く協奏曲について。

同じ美しいメロディが調性を変えて出てくる際に、伴奏型も強弱も表現もみんな変わっていくんです。

そんなうつろいが好きですね。

 

3.お客さんに見てもらいたいところ

『自分たちの音楽』を追求する姿勢かな?三好の持論は『音楽に0点も100点もない』です。

追求しても100点はとれないけれども、初めて楽器をもって音を出しても0点ではない。それをしっかりやっているオケだなあと思っています。

このことをお客様に見て、聞いてもらいたいですよね。